先ごろ閉幕した中国の中央経済活動会議で、新常態(ニューノーマル)時代に突入した経済の発展を促すためには、様々な分野において重点の転換が求められていることが指摘された。◇経済の発展を推進し、発展の質と効率の向上に重点を置く、◇経済成長を安定させ、供給サイドの構造改革に注力する――など、一連の政策・措置を打ち出した。中国の経済情勢に対する正確な分析を踏まえ、今後に向けて的確に布陣している。
構造的な変化に注目すると、中国経済の現状を客観的に把握できる。
(一)経済成長をけん引する3つの要素で消費がもっとも力強い成長エンジンとなり、GDP(国内総生産)成長に対する寄与度が60%に達している。
(二)経済の下支えに財政支出が持続的な効果を発揮。マクロ経済政策に明らかな変化が表れている。