幾多の曲折を経て、中タイ鉄道協力プロジェクトが始動を迎えた。業界関係者によると、建設が予定されている中国とタイを結ぶ快速鉄道は汎アジア鉄道の一部となり、中国ラオス鉄道を経由して中国・昆明と連結する。開通すれば、タイを訪れる中国人観光客にとって列車の旅が選択肢に加わり、利便さが増すほか、中国と東南アジアの貨物貿易においても重大な意義を持つ。
タイのカシコン・リサーチ・センターは18日に発表したリポートで、タイ前政権の高速鉄道計画に比べ、内閣が承認した東北線複線鉄道プランは経済面のメリットが大きく、計画中の中国ラオス鉄道とも連結できると評価。同路線は旅客貨物兼用の準高速鉄道と位置付けられている。貿易面で中国とタイの間に新たな物流ルートが構築され、観光面では昆明からラオス経由でタイ入りする「黄金旅行路線」も出来上がる。