中国人は今年、ネット上で4兆元の商品を購入し、世界最高額となった。三頭立ての馬車(投資、貿易、消費)のうち、消費が依然として旺盛な原動力を維持している。中国商務部のデータによると、2015年通年の社会消費財小売総額は世界2位の30兆元に達する見通しで、消費の経済成長に対する貢献は60%に迫る見通しだ。
国家統計局の盛来運報道官は、「投資と輸出を中心とする需要構造が、消費・投資・輸出の調和的なけん引に変わりつつある。消費の経済成長に対する貢献率が大きく上昇している」と話した。
中国国際貿易促進委員会研究院の趙萍研究員は記者に対して、「実際には昨年より、消費の経済に対する貢献率は60%に達していた。今年も60%という高い水準を維持する。そのため消費の経済に対する貢献率は、三頭立ての馬のうちトップとなる」と述べた。
消費が経済成長をけん引
中国商務部のデータによると、今年の消費の経済成長への貢献率は、60%に迫る見通しだ。現在計画中の商事制度改革、流通制度改革は、経済成長をけん引する消費の「馬力」を高める。
中国商務部は今年以来、国内流通体制改革の総合的な試行に取り組み、上海・南京・鄭州・広州・成都など9都市で試行を進めている。今後1年内に、流通の革新的な発展を促進するメカニズム、市場規制枠組み、インフラ発展モデル、管理体制などに関する、複製・普及可能な経験とモデルが形成される。
国家工商行政管理総局の張茅局長は、2016年に商事制度改革をさらに掘り下げ、消費を拡大し経済成長の潜在力を強化すると述べた。
趙研究員は、「中国の経済成長は減速の圧力に直面している。新たな経済成長源の育成は、安定成長の活路だ。消費の需要は、紛れもなくその重要な一環だ。市場の需要の面から見ると、消費の需要は市場の最終的な需要だ。投資にせよ輸入にせよ、最終的には消費者の需要を支えとする必要がある。投資と輸入はこうして初めて、その市場価値を発揮できる」と分析した。