2015年を振り返ると、多くの「新たな指標」により中国経済の成長が浮き彫りとなった。中国のネット通販売上高の年間成長率は50%を超えたほか、映画興行収入の年間成長率が40%を越えた。また、11月11日(独身の日)に北京の「ウォーターキューブ」で開催される「Tmall 11.11 Global Shopping Festival」に向け、ニューヨーク証券取引所が取引開始のベルを鳴らす式典も、恒例行事となるかもしれない。アリババが運営するB2Cサイト「天猫(Tmall)」の今年の取引額は912億1700万元に達し、中国の消費者に全世界から期待が寄せられた。
統計によれば、2015年1-9月期の中国のGDP成長率に対する消費の寄与度は60%に接近。今年の年間小売売上高伸び率は10.7%前後に上る見通しで、中国の経済成長の安定を保つ「バラスト」となる見込みだ。
■ネット通販取引額912億1700万元、新型消費スタイルの拡大
2015年の11.11中国ショッピングカーニバルは驚くべき記録を更新した。11月11日(独身の日)当日のアリババグループのネット通販セールの総取引額は912億1700万元。「2015 Tmall 11.11 Global Shopping Festival」は、たった12分間で取引額100億元を実現した。
新型消費スタイルが拡大しつつある。商務部のまとめによると、2015年1-11月のネット通販商品売上高は前年同期比33%増で、小売売上高全体の10.6%を占めた。小売、金融から医療保険、農業に至るまで、ネット大手3社(百度、アリババ、テンセント)は市民の日常生活や中国経済の隅々までアンテナを急速に張り巡らせ、消費者の購買意欲を刺激している。