■中韓・中豪FTA、消費構造の高度化へ
過去最大規模となる中国-韓国と中国-オーストラリアの自由貿易協定(FTA)が発効。2014年の中韓貿易額は2354億米ドル、中豪貿易額は1281億米ドル。中国は両国にとって最大の貿易相手国であると同時に、最大の輸出先、最大の輸入元。FTA発効後はこれらの数字も急速に塗り替えられる見通しだ。中国では韓国の化粧品やアパレル製品、オーストラリアの乳製品や食肉製品の人気が高く、これらの関税が徐々に引き下げられる見通しだ。
中国人観光客の「爆買い」や代理購入、個人輸入などがブームになっているが、いずれも中国の消費構造の高度化が進展していることを表す。FTAの「友達の輪」により多くの提携パートナーが中国という巨大マーケットを共有、中国の消費者も実益を得ている。