2015年の前3四半期、中国のGDP成長率は前年比で6.9%成長となり、世界経済成長に対する貢献率は30%前後に達した。先日行われた中国経済工作会議では、2016年の経済情勢、安定成長重視、構造改革戦術任務、重要改革分野、市民生活の充実、開放戦略についての明確な部署を設けることにした。中国が需給バランスのとれた新経済構造を構築するにしたがい、2016年に中国は需給両面の力で世界経済成長を牽引すると業界筋は予測する。
上海社会科学院の世界経済研究所の副所長である権衡氏は、需給の2面から見て中国の「三輪車」(輸出、投資、消費)は新たな特徴を見せているとの見方を示す。「2016年、世界経済はアンバランスな成長が見込まれる。その影響により、中国は複雑な輸出環境に直面するだろう。投資に関して、インフラ投資は政府の支援の下で安定的に成長する。それと同時に、サービス業の多くの分野で投資が加速するだろう。消費に関して、中国の消費は安定的に増加しており、次の段階に突入していることが明確になる」。
「現在7000万人以上いる貧困層が、今後5年で貧困から脱することになる。中国は徐々に所得格差を縮小させ、貧困を減少させている。これこそが世界経済の安定成長に対する最も直接的な貢献となるだろう」と同氏は述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年1月1日