アジア開発銀行のデータによると、2014年に中国は日本を越え、アジアのハイテク技術製品の輸出を主導している。同銀行が先ごろ発表した「2015年アジア経済一体化レポート」によると、2014年のアジアのハイテク技術製品の輸出において、中国はシェアを2000年の9.4%から2014年には43.7%に伸ばした。日本は2000年に25.5%だったシェアが、2014年に7.7%まで落ち込み、韓国の9.4%を下回った。
戦略的ハイテク技術での成功 アジア開発銀行はSTAN二国間貿易データベースのデータに基づき、1996年、2000年、2014年における中国、日本、韓国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、対など9カ国を対象に比較分析を行った。 同レポートでは、製品を4つに分類している。ハイレベル技術製品、ミドルレベル技術製品、ミドル-ローレベル技術製品、ローレベル技術製品である。そのうち、ハイレベル技術製品には宇宙航空、薬品、オフィス機器、通信設備、医療、精密機器が含まれる。 同銀行の副シニアエコノミストである荘巨忠氏は取材に対し、中国は世界レベルの高速鉄道、ドローン、スマートフォン、原発などの技術で大きな成功を収めており、新エネルギー分野の技術でも国際的に一定の影響力を持つと指摘する。中国は有人宇宙飛行や月面探索、深海探査機、スパコン、北斗測位システムの成功など、戦略的ハイテク技術分野において大きな前進が見られた。