中国で空前の活況に沸いているリチウム電池市場が、海外から熱い視線を浴びている。日本メディアによると、車載用のリチウムイオン電池で世界最大手のパナソニックが、大連でリチウムイオン電池工場を建設することがわかった。同業界で世界最大手とされていた韓国のLG化学とサムスンSDIの中国工場も相次いで完成。中国で空前の盛り上がりを見せているリチウム電池市場は、中日韓の「三国殺」ゲームの様相を呈している。
業界関係者は、日韓のリチウム電池大手の中国進出について、中国のリチウム電池メーカーに大きな脅威になると指摘。その一方では、中国のリチウム電池業界と新エネルギー自動車業界全体の大きな推進力にもなると予想する。
■海外大手が相次いで中国市場に参入
パナソニックは中国東北部の遼寧省大連市に工場を設ける。投資額は500億元(約4億1200万米ドル)の見込みで、2017年の稼働開始を目指す。新工場では、EVやプラグインハイブリッド車(PHV)などに使われる角型の車載用リチウムイオン電池を生産する。年間生産量は新エネ車20万台分の予定。