日本人から見た中国企業:潰れるのが速すぎる!
まず基本的事実をおさえておく必要がある。中国の中小企業の平均寿命は2.5年。中国のグループ企業の平均寿命は7~8年である。欧米企業の平均寿命が40年、日本企業が58年なのと比べると、雲泥の差がある。
日本は「匠の国」と言われる。企業群の技術構造はピラミッド型になっており、その底辺には、独自の強みを持つ小さくても優秀な百年企業が林立している。これら中小企業は社員が100名に満たなかったりするが、長期に渡って大企業に高い技術と品質を持つ部品や原材料を供給している。数多くの中小企業が、ある部品において世界市場でトップシェアだったり、供給できる唯一の企業だったりする。
日本人は元々性格が真面目で、執着し、向上心があるため、技術が磨かれるまでは手を出さない。技術研究開発において日本には3つの世界一がある。
第1に、GDPに占める研究開発費の割合が世界一である。第2に、研究開発費全体に占める企業主導の研究開発費の割合が世界一である。第3に、核心的技術の特許の80%以上を日本が占めている。これも世界一である。