例年のCESと異なり、世界のテレビ市場で一時代を築いた日系テレビメーカーは姿をひそめている。北京奥維雲網(AVC)黒物家電部の董敏・総経理は、「世界市場で日系ブランドが大幅なシェア縮小を強いられている。ハードウェア製造の強みやその品質は優位性を失いつつあり、逆に足を引っ張る存在にもなってきた。日本メーカーの事業展開は今後、国内市場向け製品の開発にとどまるだろう」と分析している。
家電業界アナリストの梁振鵬氏は日系メーカーの問題点を指摘。企業組織の肥大化や、意思決定段階が長い、経営効率が低い、末端ユーザのニーズに応じた対応が遅いことなどが挙げられる。また、家電産業で進行しているスマート化、インターネット化、IT化という流れも把握できず、すでに時代に遅れているとの見方を示した。