“メードインチャイナ”はこれまで、数が多いが質が悪く、低価格だが一流品が少なかった。
しかしその状況が変化し始めている。数十年にわたって続いた、製品問題続出の暗い低迷期を経て、中国製品の質は一気に向上している。
服飾、機器からスマホに至るまで、中国大陸の製品は信頼性で日本に負けないことを証明しつつある。日本が1960年代におもちゃの製造から始まり、1980年代には省エネカーや一般電子機器の覇者になったように、中国も品質の差を縮めている。この傾向がもたらす影響は、アジア経済全体に拡がろうとしている。
「この数年で、中国大陸のブランドの認知度と市場シェアは不断に上昇している」と、エコノミストのアンドリュー・ツァイ氏は述べる。
アナリストは、品質向上の最も一般的な方法は、海外メーカーから学ぶことだと述べる。中国企業はリバースエンジニアリングと海外機器の模倣で品質の向上を図ってきた。このやり方を実現する過程で、中外合資企業を設立し、中国企業はそこで外国企業の強みとテクノロジーを学び取ってきた。