また謝総裁は、「これからの3~5年間が重要な時期」だとし、「所得水準の向上により、中国も日本や米国のような成熟した市場と同じように、需要が細分化し多様化することになる。これはソニーのテレビにとってチャンスであり課題だ。高級製品を出すのが早すぎれば消費者に受け入れられないし、遅すぎれば市場でのチャンスを失うことになる。ソニーは入門製品以外にも、ステップアップ製品から最高級製品まで幅広くカバーし、中高級機をめぐる細分化された市場チャンスをしっかりとつかまえる」と述べた。
外部では日本企業の衰退論を主張する人もいるが、謝総裁からみれば、「それは最も重要なことではない」という。謝総裁は続けて、「最も重要なことはターゲットとする顧客層の需要に対応できるかどうかだ。1985年以降生まれの消費者はニーズがよりパーソナル化していくとみられるからだ。2015年初めに中国人消費者の海外での大量買い現象が起きたのはなぜかを考えるといい。ソニーの技術的な強みやブランド蓄積の強みを発揮し、中・高レベルの顧客のロイヤリティを高め、ユーザーに認められ、投資家に認められれば、引き続き発展することが可能になる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年1月13日