「直近の統計を見ると、中国の経済改革の見通しは楽観視できる」。業界関係者は、資本市場は実体経済のバロメーターだと指摘する。供給側の構造改革推進にともない、供給体系の質と効率が向上。中国経済の原動力は要素や投資から創新(イノベーション)に転換していく見込み。経済構造が改善し、活力も上昇、中高速での安定成長が続く見通しだとしている。
国泰君安証券の任沢平首席マクロ・アナリストは、2016年の見通しについて、不動産投資や輸出など需要側はすでに底入れしており、今後は供給側の改革に期待すると述べた。
ある市場関係者は、人民元安などに起因する輸出の回復、財政政策の強化、春季の繁忙期到来などに伴い、景気回復が予想されると指摘。改革推進に伴い、市場のリスク選好度が再び上昇し、株式市場にプラスに働くとみている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月14日