中国海関(税関)総署の黄頌平報道官は1月13日午前、中国の2015年通年の輸出入データを発表し、「2015年以降、世界の輸出額は近年まれに見る大幅な下落に陥った。中国の貨物貿易輸出入総額は、前年比7%減の24兆5900億元となったが、世界一の貨物貿易大国としての地位を維持した。輸出は世界主要経済体と比べ好調だった」と述べた。
外需が低迷、大口商品の価格も暴落
データによると、中国の2015年の貨物貿易輸出額は1.8%減の14兆1400億元、輸入額は13.2%減の10兆4500億元となった。
黄報道官は輸出入額が同時に減少したことについて、「国際経済全体の回復が力を失っており、世界貿易が深い調整段階を迎えた。これにより中国の輸出が伸び悩んだ。外需の低迷は、中国の輸出額の減少の主因だ。輸入額の減少についてだが、これは世界の大口商品の価格暴落、輸入量の増加率の低下が主な原因だ」と分析した。
注目すべき2つのデータがある。まずは、国際市場の原油価格だ。ニューヨーク軽質原油先物相場は2015年、年初の1バレル=50ドル前後から、年末には40ドル以下に下げ、ピーク時から最大40%以上の低下を見せた。原油輸入価格は過去1年間で29.3%下落し、通年の輸入価格は前年比で45.3%下落した。