国務院発展研究センターの主任である李偉氏が基調講演を行う。
国務院発展研究センターの賛同、中国発展出版社の主催、国研文化メディアと中国発展観察雑誌社の後援で、「国研シンクタンクフォーラム・新年フォーラム2016」が1月16日、北京で開催された。テーマは「新発展理念で導かれる中国」。国務院発展研究センターの主任である李偉氏が基調講演を行い、続いて国務院発展研究センターの副主任である趙軍拡氏、張来明氏、隆国強氏、王一鳴氏、中国民主促進会の副主席で全国人民代表会議財経委員会の副主任委員である辜勝阻氏が、イノベーティブな発展や協調的発展、グリーンな発展、開放的な発展、シェアしながらの発展という5大理念について述べた。
「潜伏期」の把握で中国経済のレベルアップを推進
李偉氏は、「新しい発展理念の運用で、中国経済をミドル・ハイエンドレベルへ」と題した基調講演で、「中国の現代化はモデルチェンジの時代に入った。これは歴史的に重要な潜伏期に当たる。潜伏期は長期的に続くものではなく、時限的なものである。我々はこの潜伏期において、発展のモデルチェンジを果たさなければならない。さもなければ“中進国の罠”という関門を乗り越えることができず、現代化の進展が中断しかねない」と述べた。
また同氏は、「発展のモデルチェンジとは実質的に発展方法のモデルチェンジである。主要な任務は、経済をミドル・ハイエンドレベルへ移行させることにある。そこには様々な意味が込められる。最も基本的なベンチマークは、そのような経済システムの形成である。それは新しい発展方法で、かなり高い生産率によって不断に全体経済規模を拡大し、国民福祉を強化すると同時に、発展のバランスや公平性、持続性を実現させるものである。それを通じて、中国は順調に“中心国の罠”を乗り越え、現代化された高収入国家になることができる」と続けた。