中国EU商会の専門家は、「中国の製造コストは2020年までに、2倍もしくは3倍になる可能性がある。中国は世界の工場という名称を失うことになる」と予想した。
それでは、製造業はどこに行ったのだろうか?一部は、東南アジアに移転された。
その他の国の方が低コストだからといって、工場全体を移転するのは容易なことではない。コスト差が十分にならなければ、移転によって利益を手にすることはできない。東南アジアと中国の製造コストの差は開き続けている。中国の労働者の賃金を1ドルとするならば、タイは40セントであり、インドネシアはさらに低く8セントのみだ。カンボジアやベトナムも人件費が低い。
そこで中国に工場を設立している一部のグローバル企業は「中国プラス1」の戦略を開始した。中国の工場を留めつつ、別の国に工場を設立するのだ。ASEAN諸国は同戦略の最大の受益者だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月24日