調査によると、中国が最も成功しているのは、顧客に焦点をあてた「創新」と効率主導型の「創新」だ。顧客に焦点をあてた「創新」では、電気製品やインターネットのソフトウエア、サービスに関する産業に注目。これらの産業の起業家は、巨大な中国市場の恩恵を受ける。市場には1億を超える「新主流消費」家庭が含まれるが、彼らは「創新」の急速な商業化を実現し、新しい発想を取り入れたがる。スマホの新機能のような新しいものを喜んで試し、ネットフォーラムなどを通じてメーカーと協力、製品の改善まで関わる。
中国は効率主導型の「創新」でも顕著な成功を収めている。世界最大の製造業大国として、中国には「創新」にプラスとなる予想を上回るエコシステムがある。このエコシステムは日本の4倍以上の規模のサプライシステム、1億5000万の熟練工、近代的なインフラ設備を含む。また、巨大な中国市場と健全に発展したサプライチェーンがあるため、中国企業のコスト優位性は15~20%に達する。