第1回在中国外資系企業発展ハイエンドフォーラム、「在中国外資系企業競争力指数報告書2015」発表会が26日、北京で開かれた。
国家の関連部門・委員会が組織し、新華網と中央財経大学商学院が共催した同イベントは、在中国外資系企業の中国経済の現状および将来性、中国市場のチャンスと課題への認識を深め、中国市場における競争力を高めることを目的に催された。
グローバル企業の中国における発展環境には、新たな変化が生じている。中国の経済成長率がやや低下し、市場の監督管理が規範的になり、産業のモデルチェンジとアップグレードが力強く推進されている。外資系企業は人件費、原材料、土地などのコスト増による影響に直面している。また地場企業が力をつけ、市場競争がさらに激化している。これらの変化に対して、外資系企業がいかに中国市場における競争の優位性を手にするかが、関係者から注目されている。
モンデリーズ・チャイナ中国区総裁の馬儒超氏は、「この20年に渡り中国に進出した大半の外資系企業は、一部の新製品を開発し、国際ブランドを欧米から中国に移し、中国人消費者に国際ブランドをPRしていた。グローバル企業は今後、世界的な製品をいかに現地化するかを重視しなければならない。世界的なブランドの評価と強みを中国人消費者の需要に合わせることで、初めて経済の新常態下でより急速な事業発展を実現できる」と指摘した。
ノバルティス中国総裁の徐海瑛氏は、「客観的に見て、中国は過去10年間に渡り知的財産権の保護で大きな進歩を成し遂げた。この環境により、当社は安心して研究開発拠点を中国に移すことが出来た。全体的に見て、当社は中国の環境と発展の潜在力に自信を持っている。当社はこれまで通り中国市場への投資を拡大し、中国と深く融合することになるだろう。これが当社の中国市場に対する基本的な態度だ」と話した。
同活動において、中央財経大学在中国グローバル企業競争力評価・研究チームがまとめた「在中国外資系企業競争力指数報告書2015」が正式に発表された。同報告書の「在中国外資系企業競争力ランキング2015」のうち、トップ10は以下の順となった。ユニリーバ、サムスン、ABB、ジョンソン・アンド・ジョンソン、フォルクスワーゲン、インテル、ボッシュ、トヨタ自動車、シーメンス、ZFフリードリヒスハーフェン。
フォーラムでは「在中国外資系企業傑出貢献賞2015」(クアルコム、ネスレ、ノバルティス、BMW、アムウェイ、AIAグループ、フィリップス、サムスン、金沙中国が受賞)「在中国外資系企業優秀企業公民2015」(ニュースキン、ペプシ、モンデリーズ、バンコク銀行、ワールプール・コーポレーションが入選)が発表された。