インドネシアの西ジャワ州ワリニで21日、ジャカルタ-バンドン高速鉄道プロジェクトの着工セレモニーが開かれ、中国国務委員の王勇氏とインドネシアのジョコ・ウィドド大統領が出席した。
ジャカルタ-バンドン高速鉄道は、「中国高速鉄道全産業チェーンの走出去(海外進出)」を実現する最初のプロジェクトだ。セレモニーには、プロジェクトリーダーの中国鉄路総公司、設計・施工の中国中鉄股份有限公司と中国電力建設股份有限公司、車両製造の中国中車股份有限公司、通信・信号の中郷鉄路通信信号股份有限公司など全産業チェーンの関連企業が出席した。
以前の高速鉄道輸出プロジェクトは、中国側がインフラ建設、もしくは設計のみを請け負うケースが多かったが、今回のジャカルタ-バンドン高速鉄道は、質が大きく向上。技術基準、実地調査・設計、エンジニアリング・施工、装備製造のほか、物資供給、運営管理、人材育成などの全工程に中国側が関与する。中国から全産業チェーンの「走出去」を実現する最初のプロジェクトとなった。