日本の財務省は25日に貿易統計(日本から外国への輸出及び外国から日本への輸入について統計)を発表した。それによると、2015年の輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2兆8322億円の赤字となり、中でも対中貿易は6兆1911億円の赤字で、赤字額の過去最高を更新した。「国際商報」が伝えた。
日本は5年連続の貿易赤字だが、赤字額は2011年の東日本大震災以降で初めて減少に転じ、14年の5分の1にとどまった。日本側の分析によると、赤字減少の原因は原油価格が下落して輸入額が大幅に減少したことにあるという。
データをみると、15年の輸入額は前年比8.7%減少して78兆4637億円になった。15年の日本円は前年比15%値下がりしたため、輸出額がふくらんだが、輸出数量指数は1.0%減少し、2年連続のマイナスとなった。国別にみると、対米輸出額は同11.5%増加して15兆2249億円となり、4年連続で増加した。対EU輸出額は同5.3%増の7兆9853億円。対中輸出額は同1.1%減の13兆2292億円で、3年ぶりの減少となった。対中貿易の赤字額は6兆1911億円で、過去最高の赤字額となった。