中国の高速鉄道はここ数年で急速に発展し、国内の建設が加速した上、海外でも各種の高速鉄道プロジェクトが中国の手で進められている。これまでは中国側がインフラ建設、もしくは設計のみを請け負っていたが、今回のジャカルタ-バンドン高速鉄道では、技術基準、実地調査・設計、エンジニアリング・施工、装備製造のほか、物資供給、運営管理、人材育成などの全工程に中国側が関与する。その他の中国鉄道「走出去」プロジェクトをみると、中国-ラオス鉄道、中国-タイ鉄道、ハンガリー-セルビア鉄道、パキスタンのラホール・オレンジライン軽量軌道交通の4件が施工段階で、ロシアのモスクワ-カザン鉄道、米国西部快速線、マレーシア-シンガポール高速鉄道、南米横断鉄道、タンザニア-ザンビア(タンザン)鉄道の5件も進んでいる。
ここ数年にわたり、中国の高速鉄道は技術面が大きく向上し、世界トップのレベルに至った。強大な技術をベースに、中国の「高速鉄道外交」戦略は、グローバル提携と文化交流の切り札となった。
全産業チェーンの輸出は中国高速鉄道産業の宿願だったが、ジャカルタ-バンドン高速鉄道が中国高速鉄道の「走出去」において歴史的な飛躍を実現した。これは、中国高速鉄道がグローバル進出時に必ず通らなければならない過程で、ジャカルタ-バンドン高速鉄道はその始まりに過ぎない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月26日