「中国からもたらされる競争を過度に懸念する必要はない」。オーストリアメディアの報道によると、欧州委員会は先週金曜日に発表したリポートで、中国の市場経済国地位(MES)を承認しても、評論家が懸念するような大量の失業者を生み出すことは無いとの見方を示した。
リポートは、欧州連合(EU)が中国政府の希望に応じ、最終的に中国の市場経済地位を承認すると予想。その結果、EUのなかで6万3600人から21万1000人分の職位が失われる見込みだが、追加措置を講じればそれを半減させることができると指摘した。一方である調査研究によると、EUが中国の市場経済地位を承認すれば、向こう3-5年間にわたり、EUの就業市場で170万から350万人分の職位が脅かされるという。最も影響を受ける産業は、鉄鋼、紡績、自動車部品、環境保護技術となり、こうした産業では中国企業が海外市場戦略を講じている。