中国商務部は2日、2016年は対外貿易の供給側改革推進に注力する方針を示した。安定成長、構造調整、原動力の転換、質的向上の目標課題達成に努める。
2015年の中国の輸出入額はいずれも前年を下回ったが、世界最大の貿易国としての地位は揺るがず、国際市場での輸出シェアは緩やかに上昇している。商務部の予想では、2015年の国際市場での中国の輸出シェアは13.4%前後まで上昇する見込み。2014年比で1ポイント、「十一五(第11次五カ年計画:2006-2010年)」末に比べて3ポイント上昇し、ここ5年では最もハイペースなシェア拡大となる。
商務部で国際貿易交渉代表を兼任する鐘山副部長は先ごろ開かれた2016年全国輸出入会議で、対外貿易の一層の発展推進に向け、次のように指摘した。「2016年以降は、安定成長、構造調整、原動力の転換、質的向上が対外貿易の目標課題となる。商務部は貿易政策の徹底を重点的に推進する方針。費用徴収制度の見直し、利便性向上、資金調達難や調達コスト高騰などの問題に注目し、政策執行力を強化、企業の負担軽減を支援する」。