ブルッキングス研究所のDavid Dollarシニアフェローは、「中国は投資から消費への成長エンジンの転換を完了してこそ、持続可能な発展を実現できる」との見方を示した。また、「投資の鈍化は生産能力過剰に対する自然な反応だが、GDP成長の下押し要因ともなる。消費と世帯収入の伸び安定は、雇用市場が力強いこと、貧困問題が改善しつつあることを示している」と分析した。
ピーターソン国際経済研究所のNicholas R. Lardyシニアフェローは、「中国経済の成長鈍化、なかでも製造業の不振を嫌気して、年初の世界市場は値動きの荒い展開となった。しかし投資家は、中国のサービス業が健全な発展を遂げつつあるという事実を見落としている」と指摘した。
また、サービス業はすでに中国経済の主な成長エンジンとなっており、GDPの半分以上を占める。一方で、製造業の比率は3分の1にとどまる。中国では製造業購買担当者景気指数(PMI)の悪化が続いているが、非製造業のPMIは過去最高を更新し続けており、これこそが新たな注目ポイントだとしている。