商務部の統計によると、2015年に中国人旅行者が海外で消費した金額は1兆2000億元と、引き続き世界の観光・消費市場の主役を担っており、年間で世界の46%高級品を購入したとされる。そのうち910億ドルは海外で発生し、総額の78%を占める。つまり、中国人の8割近い高級品の消費は“海外淘貨(通販)”ということになる。
海外淘貨が人気になっているのは、内外価格差によるところが大きい。酒類における平均価格差は64%、最大価格差では85%に達する。腕時計では同様に33%と83%。一方消費者が普段購入する衣料品や香水、バッグ類、化粧品、靴などでは30%以下となっている。
輸入販売サイトの洋碼頭のデータによると、海外から商品を購入する主な年齢層は25歳から40歳まで。人気のアイテムは25歳から30歳までがファッションや化粧品。30歳から35歳がバッグやデジタル機器。35歳から40歳がジュエリーのほか、栄養健康関連となっている。