人民元上昇 対ドルで2005年為替レート改革以来最大の伸び率に

人民元上昇 対ドルで2005年為替レート改革以来最大の伸び率に。

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発信時間: 2016-02-16 10:36:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国の春節(旧正月)の大型連休後で初となる営業日に、人民元の対ドルレートが大幅に上昇した。中国外為交易センターが15日発表した人民元対ドル基準値(中間値)は1ドル=6.5118元で、前営業日より196ベーシスポイントの上昇となった(0.30%上昇)。オンショア人民元の対ドルスポットレートの終値は1ドル=6.4944元で、前営業日の終値より751ベーシスポイント上昇し、単日としては2005年7月の為替相場改革以来最大の伸び率となった。

業界関係者によると、国際市場のドル安、中国中央銀行の人民元に対する力強い支援などの要素が元高を支えた。これにより、市場の元安観測が弱まった。人民元が元安傾向を示すことはなく、レートも市場と政府の力を受け一つのバランスを見出すことになる。元安観測が弱まり、中央銀行の国内金融政策の余地が広がった。

聯訊証券研究総監の付立春氏は、経済参考報のインタビューに応じた際に、「人民元レートが単日としては最高の伸び率を示したが、これは春節連休中にドルインデックスと、ドルと主要通貨のレートに大きな変化が生じたためだ。ドルインデックスは約700ベーシスポイント下げ、ドルの対ユーロ・対円レートにも下落が見られた」と指摘した。春節の一週間の連休中、オフショア人民元の対ドルレートは約700ベーシスポイント上げ、約2ヶ月ぶりの高水準となった。

国際市場でドル安が進んだほか、中国中央銀行が人民元を力強く支え、15日の元安を促した。周小川人民銀総裁は、インタビューに応じた際に、レートと関連性が最も高いファンダメンタルズ要素は、まず経常勘定のバランスだと述べた。中国の2015年の経常収支は依然として巨額の黒字を計上した。うち貨物貿易の黒字は5981億ドルで、過去最高を記録した。レートに影響を及ぼすもう一つのファンダメンタルズ要素は、実効為替レートの変化、つまり物価上昇の相対的な変化だ。欧米と日本の物価目標は2%だ。中国の2015年末までの消費者物価指数(CPI)は1.4%で、中国にとっては低い上昇率となった。この低い伸び率は、為替相場の安定を促す。周総裁は、「全体的に見て、中国の国際収支状況は良好で、国際的な競争力も依然として高い。クロスボーダー資本流動は正常な区間内で、人民元レートは主要通貨に対してほぼ安定し、やや上昇しており、元安が続く基礎的要因はない」と述べた。

国家行政学院研究員の陳炳才氏は、「中央銀行の態度は、市場に大きな影響を及ぼした。過去半年、特に2015年8月11日から、人民元レート基準値の形成メカニズムの市場化改革、中国の資本勘定の双方向開放の加速に伴い、レートの変動幅が大きく拡大され、市場の投機家がレートを操作する余地が生まれた。中国経済のファンダメンタルズは大幅な元安を支持しないが、この意図的な空売りは市場に集団心理をもたらした。この時期に中央銀行が声を出し市場に介入することで、是正の効果が生まれた」と指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月16日

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