最新のマクロ経済統計の発表を控え、多くの海外機関投資家が中国の経済情勢や改革の先行きに注目している。『経済日報』の記者はこのほど、長年にわたって中国市場を注視してきた複数の機関投資家を取材。総じてみれば、中国経済の見通しに対する海外機関投資家らの認識は理性的かつポジティブになりつつある。中国の推進している経済改革が全世界の投資家に恩恵を及ぼすと見込み、それに高い期待を寄せている。
中英貿易協会(CBBC)のCEO(最高経営責任者)を務めるステファン・フィリップス氏はボアオ・アジア・フォーラム・ロンドン金融協力会議で、「足元で中国経済は変化しつつあり、より均衡の取れた中国経済が見えてきている。中国の経済改革が進むなか、先行きに投資家が高い期待を寄せ、英国企業も大きなビジネスチャンスとして捉えている」と、記者に語った。
中国政府が推進している経済改革について、スタンダード・チャータードのジョン・ピース会長は、「経済改革はすでに複数の分野で実質的な進展が得られている。中国政府は資本市場の一層な発展と開放、インフラ整備などでの協力拡大を表明しており、欧州企業は中国の改革により深く関わることを望んでいる」と語った。