中国の金融システムの開放と改革に関し、ジョン・ピース氏は「外国投資家に対し、中国の開放度はますます高まっている」と評価。スタンダード・チャータードを含む海外機関投資家が先ごろ、中国銀行間市場への参入が認められた。「オフショア市場の開放を一層拡大するという中国政府の決心が表れている。滬港通(上海ー香港ストック・コネクト)の始動や、滬倫通(上海ーロンドン・ストック・コネクト)の実行化可能性調査などからも、中国が資本市場の多層的な、双方向の開放を推進していることがうかがえる」と称賛した。
中国政府が注力している人民元国際化の推進にも高い関心と期待が集まっている。ジョン・ピース氏は、「人民元がすでに世界第5位の決済通貨に躍進。人民元の国際化は今後、中国資本市場の発展を後押しする」と指摘した。
仏ソシエテ・ジェネラル銀行のオリビエ・ガルニエチーフエコノミストは、「世界の金融システムをみると、人民元の台頭と国際化の推進は単一基軸通貨への過度な依存の解消、システム的なリスクの低減につながる。これはもちろん、全世界の機関投資家、政府系投資機関、中央銀行などが歓迎し、注目している」と分析した。