消費の統計データでみると、中国は「リスク源」どころか、世界経済の「エネルギー源」だ。多くの国が今年、中国の春節商戦に加わったように、繁栄する中国は世界を潤す。春節期間中、中国からの海外旅行者数は600万人を超え、海外での消費額は約900億元にも達した。中国人観光客が訪れる免税店やショッピングモールは、「春運(春節の帰省・Uターンラッシュに伴う特別輸送体制)」期間中の国内の鉄道駅にも勝る盛況ぶりだ。商品受取場は長蛇の列。ドイツでは、中国人観光客の誘致にマルクス、エンゲルスの出身地で「レッド観光ツアー」が開催。中国人と一緒に春節を祝い、春節がもたらす「ボーナス」を享受する。消費市場で国境を越えた人と人の繋がりが、「ブラックボード・エコノミクス(黒板経済学)」 の予想を遥かに超えている。
実際、「中国発の世界不況」と煽る者は、中国に対する誤った偏見に固執しているだけでなく、中国に対する認識の知識不足も著しい。中国経済は「新常態」(ニューノーマル」時代に入り、質と効率の向上、構造転換とグレードアップが経済のキーワードになっている。鉄鋼、石炭生産量や不動産開発投資などの古い指標にこだわるあまり、中国の経済構造の合理化、成長エンジンの多様化、効率の向上を無視。リスクや困難ばかり誇張し、チャンスと成績から目をそらす。このような者は所詮、哀れな「井の中の蛙」だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月19日