中国の外国為替資金残高(外貨買い入れポジション)が3ヶ月連続で減少した。中国人民銀行(中央銀行)が発表した最新データによると、2016年1月の中国人民銀行の同残高は前月に比べ6445億元減少し、24兆2000億元となった。減少幅は前月(2015年12月)の7082億元に次ぎ、過去2番目の大きな幅となる。
外国為替資金残高は従来からベースマネーの大きな要素とされている。同残高の減少が続く中、人民銀行は18日、これまで毎週火曜日と水曜日に行っていた公開市場操作(オペ)を、原則としてすべての営業日に実施すると発表した。流動性の安定を維持する狙いとみられる。
現在、市場では資本流出圧力が高まり、国内市場の流動性の安定が極めて重要になっている。ある外国メディアは、人民銀行が18日、一部の銀行に対し、中期貸出ファシリティー(MLF)を通じた流動性供給に対する需要を確認するとともに、MLF金利を6カ月物を2.85%へ、1年物を3%に引き下げたと報じた。