中国国家統計局は29日、「2015年国民経済と社会発展統計公報」を発表した。15年に経済の構造調整が穏当に進み、協調の取れた発展の推進で顕著な成果を挙げていると指摘。16年の見通しについて、複数の専門家は中国経済が引き続き底を探る展開となり、年間を通して「前低後高」(前半は低く後半は高い」の軌道をたどると予想。供給側構造改革を進めると同時に、リスクの発生に注意を払う必要があるとしている。
16年の経済動向について、取材に応じた専門家らは、「引き続き底を探る展開となり、安定成長の確保は比較的大きな圧力に直面する。経済成長は「前低後高」(前半は低く後半は高い」の軌道をたどる可能性が大きい」との認識で一致している。
清華大学中国と世界経済研究センターの李稲葵・主任は、「下振れ傾向が続いている中国の経済成長は16年中に反転を迎え、年末には回復に向かう可能性がある」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月1日