中国指数研究院は29日、中国主要100都市の2月の住宅価格指数を発表した。それによると、100都市の住宅平均価格は前月を0.6%、前年同期を5.25%上回り、そろって上昇幅を拡大した。
2月の住宅価格指数について、中国指数研究院は「前月比、前年同期比でともに7年月連続の上昇。上昇幅も拡大している」と指摘した。住宅市場の在庫解消に向け、人民銀行(中央銀行)が積極的な貸付・財政政策を継続。また、人民銀と銀行業監督管理委員会は2月初頭、住宅購入規制が実施されていない都市で住宅ローンの頭金比率を引き下げ、住宅実需や住み替え需要のある購入者の購買力が向上。さらに、中国財政部は19日、不動産取引に関わる契約税、営業税の減免を通知した。こうした一連の措置が住み替え需要の喚起につながったほか、都市化の推進にともない新たに都市住民となった人々よる1軒目住宅の取得を後押ししている。