中国で不良資産証券化が再開 進展に期待

中国で不良資産証券化が再開 進展に期待。

タグ: 中国証券

発信時間: 2016-03-01 13:08:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国で約8年にわたり中断していた不良資産証券化が再開し、大きく進展する見通しだ。『経済参考報』の記者によると、政府の監督管理部門は先週の会議で作業内容をまとめ、中国工商銀行、中国農業銀行、中国銀行、中国建設銀行、交通銀行、招商銀行の6行を最初の試行対象に決定。関連銀行の試行作業も大々的に進められているという。

以前には、政府の監督管理部門が不良資産証券化の試行限度額を500億元に定めたとの報道もあったが、同記者が多方面から得た情報によると、全体の試行限度額に明確な指標はないようだ。上記の銀行のうち中国銀行の進ちょくが最も早く、不良資産証券化再開に向けた準備を昨年から進めてきた。関連商品方案がすでに政府側に提出されている。その他の大手2行も少し前に不良資産証券化再開に向けた作業を開始し、最近では引受主幹事業者を決めた。

中国の不良資産証券化は2003年に遡る。2006年から2008年に国有銀行の不良資産処理が集中的に進み、商業銀行や資産管理会社による機関設立を通じた不良資産証券化の新たなモデルが生まれた。なかでも中国建設銀行は2008年、国内で初めて銀行単独発行の不良資産担保証券「建元2008-1」を発行し、規模は27億6500万元に上った。その後は、国内銀行経営指標の持続的な改善や、米国のサブプライムローン危機による世界的なデリバティブ(金融派生商品)の「再認識」により、中国の不良資産証券化は2009年以降、中断していた。

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