積極的な財政政策は、安定成長にプラスとなるだけでなく、構造調整でも独自の役割を果たす。財政資金が脆弱分野の補強や民生改善、生態保護、リスク防止などに重点的に配分されれば、経済の下押し圧力にも耐えられると指摘する。3%の財政赤字比率は「強い刺激策」だとの見方もあるが、賈康委員はそれほど強い刺激ではないとし、より積極的な財政政策だとの見方を示した。
財政赤字比率の顕著な拡大で、債務返済圧力は増大しないのか、という問題も注目されている。賈康委員は、赤字比率が拡大しても、債務返済圧力は受け入れ可能な範囲内だと指摘。「中国の公共部門の起債の規模は非常に明確だ。数字は安全圏内にあり、この方面のリスクについてはコントロールする自信があるはずだ」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月10日