「両会」の会議で発言する全国人民代表大会の代表
香港利万集団有限公司の董事長を務める王志良・政協委員は、中国製造の海外進出を一層推進するには、ブランド構築の制度・体系の整備も必要と指摘した。「先ごろ発表された“2015年企業ブランド価値ランキングトップ100”で、世界貿易大国の中国からは華為(ファーウェイ)と聯想(レノボ)の2社のみがランクインした。中国製造のブランド構築の推進に注力しなければならない」と語った。
また、王委員は中国製造を下支えする人材育成の重要性を強調。大学、専門学校、職業訓練機関の役割を発揮させ、資質の高い技術者を育てる。中国製造というブランドを背負う企業による専門的な技術人材、品質管理人材、科学研究・技術人材の導入・育成をサポートし、人材面で中国製造のブランド構築を支える。
億陽集団董事長の鄧偉・委員は、「われわれは工匠(職人)精神を提唱している。それには相応する考課制度と待遇も必要だ」と指摘した。「大国の職人としてのプライドを高め、中国が製造大国から製造強国への転換を果たすには、まずは従業員の技術考課基準を整えるのが礎となる」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月15日