中国はこれまで、ボアオ・アジア・フォーラムの発展を重視し、積極的に支援してきた。2015年の年次総会開幕式では、習近平主席が「アジア運命共同体の構築」を呼びかけた。中国はこれまで、有言実行を重視し、宣言したことは断固として行動に移してきた。
今回の年次総会に先立ち、瀾滄江-メコン川協力会議の第1回目の首脳会議が開かれる。中国、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの指導者が海南省三亜市に集まり、6カ国の友好協力の深化とサブ区域の発展促進について協議する。相互利益・互恵協力を旗印とした瀾滄江・メコン川流域運命共同体の構築に注力する計画だ。
今年は中国とASEANの対話メカニズムが「銀婚式」を迎える年だ。中国は「善隣、誠実、互恵、寛容」の外交理念を実践し、より緊密な中国‐ASEAN運命共同体を構築していく。年内に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を終え、中日韓FTA交渉を引き続き推進。これらを踏まえて、2020年をめどに東アジア経済共同体の構築を目指す。中国は開放的な地域主義に基づき、各国とともに開放、包容、均衡、普恵に根差したアジアの経済協力の枠組を構築し、アジアの発展と地域の協力を推進する。