「中国発展ハイレベルフォーラム」が20日に北京で開幕した。開幕式で、国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は海外代表として挨拶に立ち、「中国の構造転換は発展モデルの変革を促している。経済・環境の発展の持続可能性が増し、世界にとっても喜ばしいことだ」と述べた。
ラガルド氏は、「先日に閉幕した両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)で、中国の第13次五カ年計画が正式に可決された。この計画には、中国の発展のビジョンが明確に示されている。それは中華民族の偉大なる復興だ。“人民の、人民による、人民のため”の発展への期待が読み取れる」と語った。
「中国は歴史的な転換期になり、この転換は中国の経済成長モデルの変革に結び付き、中国の経済・環境の発展の持続可能性が増す」とラガルド氏は指摘。その上、「中国にとっても、世界にとっても、この転換と変革は喜ばしいことだ。ただ、ほかのモデル転換と同様に、その過程において時には波もある。このため、相対的に緩やかな、持続可能な発展速度と、構造改革の加速との間で微妙なバランスを図らなければならない」との見方を示した。