「アジアの新しい未来:新しい活力と新しいビジョン」をテーマとするボアオ・アジア・フォーラム2016年年次総会は16年3月22~25日に海南省のリゾート地・博鰲(ボアオ)で開催されている。アジアや世界各国から政界、商界、学界のリーダーが一堂に集まり、英知を出し合う。アジアの未来に向かって共通認識を結集し、青写真を描く。
足元で世界経済は回復力に欠け、複雑かつ重大な変革期を迎えている。この節目に世界は再びアジアに目を向け、アジアが経済・産業の構造調整、区域経済の融合・協力、インフラ整備の投入拡大、科学技術イノベーション力の向上をけん引することを期待している。
アジアの活力源は、長期的に経済のファンダメンタルズが良好で、大きな発展余地を持つことだ。アジア経済のけん引者として、中国の昨年のGDP(国内総生産)は6.9%増の67兆7000億元の達し、世界の主な経済国で上位。中国の経済発展が「新常態」(ニューノーマル)時代を迎え、よりハイレベルで、分業体制と経済構造がより合理的な新段階へ進んでいる。中国で消費のグレードアップが加速し、産業体系が確立されている。資金供給は潤沢で、積み重ねてきたイノベーションの効果も徐々に表れ、高い総合的な優位性を維持している。