第12期全人代第4回会議が円満に閉幕した。今回の全人代は数回の全体会議の他、開幕式前の記者会見、総理会見も含め、歴代新記録となる計17回の記者会見が行われた。この1年、「一府両院(政府、法院、検察院)」への審議と監督が進んだが、今回の17回の記者会見は、この第十二期全人代一年間の審議・監督機能が集中して体現されたものだ。全人代が提供するプラットフォームでなされる各部門委員会の「報告」は、国内外の記者に絶好の取材の機会を提供すると共に、国際世論の関心に対して集中的に中国の考えを発信する窓口となった。この17回に及ぶ記者会見において、外国人記者はのべ34人が質問の機会を得た。そのうち、15件が中国経済に関する質問で、10件が中国の外交政策に関する質問だった。
外国メディアと国際社会は、中国が行う改革の困難さや方式、ビジョンについて関心を持つ。それらについては、会議での各記者会見や会議参加者のメディア取材での言葉から明確に回答されていた。つまり、中国は「三期叠加(成長ベースの調整期、構造調整に耐える時期、在庫過剰を調整する時期の三つ)」に直面している。経済のモデルチェンジやバージョンアップにあたっては自制力を持つことが肝要であり、供給サイドの構造改革には確固たる意志を持った胆力を持つことが肝要であり、中国市場にはこれまで通りに最大限の魅力を引き出すことが肝要である。