中国各都市の金融機関預金残高をまとめた統計によると、2015年も依然として北京、上海、深センが上位3位をキープしている。広州と深センの間で預金残高の差が開きつつある。預金残高の伸び率に関しては、合肥、鄭州、武漢、長沙など中西部の省会都市(省政府所在地)や、南京、深センなどの沿海都市が上位を占めた。
北京・上海は大差をつけてリード
一線都市(大都市)のなかでも、名実相伴って北京と上海は全国の中心都市だ。両市の預金残高はともに10兆元を上回り、ほかの都市に大差をつけてリードしている。北京市統計局のまとめによれば、15年末時点で同市すべての金融機関(外資を含む)の人民元建て・外貨建て預金残高は12兆8573億元に上り、年初から1兆5248億7000万元の増加。また、上海市の統計では、15年末時点の預金残高は10兆3760億6000万元と、年初から1兆3328億7500万元増えている。
北京と上海に次ぐのは同じく一線都市の深センと広州だが、差が大きく開いている。深センと広州の預金残高を合計するとおよそ上海に相当する水準。こうした状況は概ね地域の経済発展状況とも一致している。