中国国家外匯管理局が31日に発表した最新統計によると、2015年の中国国民による海外でのカード決済額は1330億米ドルに上った。うち買い物は836億米ドルで全体の63%を占めている。地域別でみると、海外でのカード決済は主に香港、マカオ、米国、日本、韓国などの国・地域に集中している。
カード決済額で買い物に次ぐ2位は現金の引き出しだ。15年に中国国民が海外でカード決済を利用して引き出した現金は231億米ドルに上り、決済額全体の17%に相当。一部の銀聯カード所持者が海外で頻繁に高額の現金を引き出している状況を踏まえ、外匯管理局は15年9月に上限額規制を導入。10月以降は海外での現金引き差し額が徐々に減少している。
このほか、宿泊、飲食、交通、教育などの決済額は全体の20%。具体的には、宿泊費は60億米ドル、交通費は36億米ドル、飲食費は26億米ドル、教育・留学の支出は19億米ドル。
外匯管理局の担当者は、海外旅行、留学、海外ショッピングのブームが熱を帯びるなか、国内銀行の海外カード決済サービスも充実化され、国民の海外での消費を力強くサポートしている。中国国民による海外でのカード決済額は今後も急ピッチな拡大が見込まれている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月1日