中国の投資ファンド運用会社が発表した2015年12月本決算によると、公募ファンドの純利益があわせて6800億元に上り、ここ6年の最高記録を更新した。15年上半期に中国の株式市場が活況を呈し、その後は相場が大きく下げたものの、通期で全体的に株価が大幅に上昇した新興産業セクターが投資ファンドの収益に寄与。コンサルティング会社、天相投資顧問がまとめた投資ファンド3205銘柄の情報によると、15年の当期純利益は混合型ファンドが5134億9400万元、マネー・マーケット・ファンドが999億9100万元、株式型が67億200万元だった。
15年上半期に中国の株式市場が活況を呈し、その後は相場が大きく下げたものの、通期で全体的に株価が大幅に上昇した新興産業セクターが投資ファンドの収益に寄与。15年12月本決算によると、公募ファンドの純利益はあわせて6800億元に上り、ここ6年の最高記録を更新した。
天相投資顧問がまとめた投資ファンド3205銘柄の情報では、混合型ファンドの15年当期純利益は5134億9400万元、マネー・マーケット・ファンドは999億9100万元、株式型は67億200万元だった。運用会社別でみると、華夏基金は509億元の利益で業界1位。嘉実、匯添富、広発、易方達も好調。傘下運用ファンドの合計利益はいずれも300億元を超え、上位にランクインした。また、利益があわせて100億元を上回った運用会社は28社を数えている。ファンド別では、アリババ傘下の「余額宝」と提携するマネー・マーケット・ファンド「天弘増利宝」は運用規模の拡大を受けて利益が231億3100万元に上り、首位をキープ。それに次ぐのは「広発聚豊」、「中郵成長」、「易方達瑞霊活」の3銘柄で、利益はそれぞれ88億5400万元、86億60000万元、76億5000万元に達した。