今年の見通しについて、ファンドマネージャーは決算報告書で比較的慎重な運用方針を示している。経済成長に下押し圧力がかかる中、期待収益率を適度に引き下げると同時に、確実性を重視。合理的な価格で長期的な競争力を持つ企業への投資に重点が置かれる。
投資分野関しては、ここ数年好調な業績を上げている運用会社は成長セクターを選好。なかでも情報産業、バイオ医薬、消費関連、スマート製造などのセクターでバリュエーションが合理的な水準にある主力株が好まれている。また、供給側構造改革の推進にともない、鉄鋼、石炭、建設など長期にわたって生産能力の余剰に苦しんできた業界の競争局面が改善され、こうした業界に「新しい春が訪れる」ことに期待を寄せるファンドも少なくない。成長株への投資については、ファンドマネージャーは「真の成長」を重視。バリュエーション面の安全性を確保しながら、個々の「成長性」を吟味。バリュエーションと成長性のバランスを考慮して投資銘柄の選定にあたっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月31日