▽就職めぐる心理的プレッシャーは大
海外留学にはたくさんの時間と資金が必要だが、帰国後に満足できる仕事を見つけられない人は多く、無職の状態に追い込まれる人もいる。投資とリターンの明らかな不釣り合いや他人の視線などが、否応なしに心理的プレッシャーを増大させる。
カナダから帰国したばかりの余虹さんは、「就職先は留学経験があるから自分のことをさぞかし優秀だと思うだろうし、親戚や友人も外国で勉強して帰国したのだから相当活躍すると考えているだろうし、自分でも自分の未来の活躍にかなり期待している。こうしたことが大きな心理的プレッシャーになっている」とした上で、一呼吸置いてから、「プレッシャーはエネルギーでもある。今は取り立てて言うほどのこともない仕事をしているが、真面目にやっていれば必ず日の目を見る」と決意を述べた。
人的資源・社会保障部(人的資源・社会保障省)の尹蔚民部長は2月29日に行われた記者会見で、「現在、国内外の経済情勢は複雑で、2016年の就職状況も比較的複雑なものになる。こうした情勢の中、留学帰国者も熾烈な就職競争に直面している。また帰国した時期と大学での人材募集の時期とのズレ、給与や待遇の低さ、心理的プレッシャーの大きさといった問題も、就職したい留学帰国者を大いに悩ませている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年4月1日