ここ数年にわたり国際原油価格が低迷し、米国がシェールガスを減産するなか、中国の動きは目立っている。国土資源部地質勘査司の車長波副司長は、シェールガスがエネルギー構造の改善に不可欠なため、原油価格の短期的な変動がシェールガスを含む非在来型エネルギーの開発・利用には影響を及ぼさないとの見解を示した。
初期調査によると、中国のシェールガスは採掘可能量が在来型天然ガスに相当する約31兆立方メートルに上り、資源利用の潜在力は非常に大きい。
非在来型エネルギーとなる単層メタンガスについては、2015年に新規確認された埋蔵量は26億立方メートル、採掘可能量は13億立方メートルだった。通年の生産量は44億2500万立方メートルと、前年に比べ24.75%増えている。
また、中国の主要鉱物16種で塩化カリウムを除く全ての埋蔵量が増加。うちタングステン、錫、金、リンは増加率が50%を超えた。新たに確認された埋蔵量は、ボーキサイトが1億9000万トン、タングステンが251万トン、錫が5万2000トン、金が1307トン、銀が1万6000トン、リンが15億8000万トンだった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月7日