中国国土資源部はこのほど開かれた記者会見で、中国の石油・天然ガス埋蔵量が高い伸びを保っていることを明らかにした。昨年新たに確認された石油の埋蔵量は11億1800万トン、採掘可能量は2億1700万トンに上り、油田2カ所の新規確認埋蔵量が1億トンを超えた。新たに確認された天然ガスの埋蔵量は6772億立方メートル、採掘可能量は3754億立方メートルで、ガス田2カ所の新規確認埋蔵量が1000億立方メートルを上回った。
国土資源部砿産資源儲量司の于海峰司長は、2015年末時点で石油の採掘可能量が34億9600万トン、天然ガスが5兆1939億立方メートルに上り、経済成長の支えになると説明した。
さらに、中国のシェールガス埋蔵量と生産量も急増している。2015年に新規確認されたシェールガスの埋蔵量は4373億立方メートル、採掘可能量が1093億立方メートルに上り、生産量は44億7100万立方メートルと、前年比で258%増加した。
中国石油化工(シノペック)がすでに重慶市涪陵区で国内初の年産50億立方メートルに上るシェールガス田を建設したと発表しており、中国は米国とカナダに次ぐ世界第3のシェールガス開発国となっている。ガス田は、1日当たり3200万世帯に供給可能な生産量を有し、2017年には100億立方メートルの大ガス田となる見通しだ。