■中国が進める供給側の構造改革について
中国は依然として一部の分野で発展が遅れている。例えば、西部地域のインフラ開発や教育、医療などが挙げられ、中国の構造改革は発展が遅れている分野に集中して行われるだろう。長期的には、こうした分野の発展が一定水準に達した後に中国経済が強化され、グローバル競争力も上昇する。伝統的なハイエンド製造業国と発展途上国というダブルの競争圧力に直面するが、中国の製造業は非常に強大な潜在力を持っているため、スマート製造が発展し、自動車産業のほか、ロボット、センサー、3Dプリンターなどに多くの成長のチャンスがある。
■インターネットと実体経済の融合による伝統的製造業スマート化について
インターネットは現在、中国経済の構造改革を加速させており、その動きは特に小売・卸売業で最も目立って、電子商取引プラットフォームが製品の販売方式を変えている。O2Oを手がける企業もインターネットでコミュニティサービスを提供し、Uber(ウーバー)や滴滴打車はシェアリングエコノミーとして中国で急速に発展している。今後は製造業の川上産業でも変革が起こり、需要が推進する製造プロセスが発展し、メーカーの柔軟性と需要対応力を高めるだろう。中国は、ドイツの「インダストリー4.0」を参考に、ハイエンド製造とスマート技術の融合に投資するべきと考える。重要なのは、中国が常に自国の土地や実情に基いて、製造業へのITの応用、投資による製造テクノロジーの発展、インターネット利用によるイノベーションの促進を図り、自国の特色を持つ「中国製造2025」の道を歩むことだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月11日