「深港通」の実施スケジュールがさらに明らかとなった。「深港通」について中国証券監督管理委員会はすでに、年内開始に向けて全力で取り組み、内部手続きの完了後に正式発表する方針を示した。4カ月にわたる技術的な準備期間を含めても「下半期には実行可能だろう」と説明している。また、MSCIはグローバル指数へのA株採用をめぐり、今月中にグローバル機関投資家へヒアリングを行い、6月には決定を下す予定。業界内では、前回のヒアリング時に比べ、MSCIが年内にA株を指数に採用する可能性は高まったとの見方が強い。下半期に「深港通」が開始され、MSCIがA株を採用すれば、A株市場にとっては長期にわたる「大ボーナス」となる可能性がある。
最後に、グローバル市場の流動性改善がA株相場の上昇を支える見通しだ。米FRBは4月に入ってから利上げペースの減速を示唆し、4月もしくは早期の利上げ観測を打ち消した。これを受けて、今後の一定期間にわたる世界的な流動性改善が期待される。海外の流動性改善は、中国からの資本流出と人民元安の圧力を緩和し、短期的なA株相場の反発につながるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月14日