中国のA株市場に注目すべき3つのポジティブなサインが表れている。
1つ目は、中国経済が安定に向かう兆しが出ており、A株相場の好転につながる見通しだ。
最近発表された経済指標には、中国経済が安定に向かう兆しが表れた。11日発表の3月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったほか、生産者物価指数(PPI)も前月比で2年超ぶりに上昇し、前年同期に比べた低下率も縮小。製造業購買担当者指数(PMI)は昨年8月以降では初めて好不況の分かれ目となる50を超える50.2、非製造業PMIも前月を1.1ポイント上回る大幅な上昇となった。不動産在庫の解消が加速し、1-2月の分譲住宅販売面積は前年同期比28.2%増と、伸び率が昨年通年を21.7ポイント上回った。経済指標に対する懸念が和らいだ上に、第2四半期に経済が安定に向かい、人民元為替レートも安定する環境は、A株市場にとって好材料となる。
次に、「深港通」(深センと香港の株式取引の相互乗り入れ制度)と、MSCI指数へのA株採用が実現すれば、下半期の最も大きなボーナスとなる見通しだ。