■セダンの生産販売が不振、SUVとMPVは大幅増加
3月はセダンの販売台数が103万8900台と前年同月比で3.26%減少。ミニバンの販売台数は8万9600台と同27.89%減少。SUV(スポーツ用多目的車)とMPV(多目的車)の販売台数の伸び率はそれぞれ45.70%と17.51%だった。1-3月の累計販売台数は、セダンとミニバンが前年同期比で9.27%と33.13%の減少した一方で、SUVとMPVは51.46%と14.94%の伸びとなった。
今春発売の新車販売については、セダンの低迷は長引かないもようだ。日産の「シルフィ(Sylphy、軒逸)」、GMの「ビュイック・ラクロス(Buick LaCrosse、別克・君越)」、ホンダの「アコード(Accord、雅閣)」、「新型フォルクスワーゲンボーラ(All New Volkswagen Bora、新宝来)」、「ヒュンダイ・エラントラ(Hyundai Elantra、領動)」など主力車種の世代交代が消費を喚起する見通し。このほか、新しいSUVモデルの継続投入も同分野の成長につながる見込み。セダンやSUVに比べ、MPV市場の競争はまだ激化していないが、新車については自家用車市場での競争が始まっている。